ユウト(@Just_Yuto)です。今回は、人生100年時代について。
イギリスのリンダ・グラットンは、書籍LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略にて、「人生100年時代」を説いた。その名の通り、現代人は、100歳まで生きるのだそうだ。
平均寿命が100歳を超える、「人生100歳時代」が到来?
100歳まで生きると言うのは、少々大げさに聞こえるかもしれない。しかし、人間の平均寿命はが毎年伸びているのは紛れもない事実だ。さらに、今後ますます医療が発展するのは大いに予想できる。もしかしたら、われわれ現代人は、本当に100歳まで生き続けるのかもしれない。
そうなったら、従来の人生設計はもはや時代遅れになってしまう。というのも、これまでの人間は、3つのタームの中で生きていた。
- 0〜22歳 :学校
- 22〜60歳:仕事
- 60〜80歳:老後
しかし、「人生100年時代」が到来すれば、このタームも大きく変わるのかもしれない。
リンダ・グラットン曰く、「今の60歳は、昔の40歳と同じ」だという。それほどに、現代人はエネルギッシュで若々しいのです。
単純に、今よりも20年ほど寿命が繰り上がるのだから、例えば80歳まで働き続けるのが普通になったり。社会人を辞めて、大学に入り直す人が増えたりするのかもしれない。
それが人生100年時代だ。本記事ではそんな長寿社会での、個人の生き方にフォーカスをします。
「人生100年時代」に、未来予想はいらない
先日、ココナラの創業者である南章行氏の書籍、好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術を読んだ。本書では、人生100年時代にどう生きるかを、本人の輝かしい体験談と共に紹介されていた。
その中で印象深かったのが、「未来予想などいらない。」という彼の主張。
未来予測など、僕にはできない。「変化する」ということくらいはわかっているが、これだけ複雑かつ変化が激しいなかで、一般人に予測がつくことは限られている。読者の多くは情報に敏感な知識人だと思うが、AIをはじめとするテクノロジーがもたらす「ざっくりした未来」を追うことはできても、詳細までの予測がつかないのではないだろうか。なにしろ分析と予測を専業としているシンクタンクやコンサルティングファームですら、意見が分かれているのが現状なのだ。それでもわかっていることはたくさんあるし、「確実に変わること」「自分に影響がある変化」だけは、きっちりと押さえておきたい。
人類史上、類を見ないほどに進化し続けている現代。ここ10年間の情報量は、それまでの人類史の全てより大きいとさえ言われている。
一人一台がスマートフォンを持つ時代を、誰が予想しただろうか?
無料でテレビ電話ができる時代を、誰が予想しただろうか?
そして、これからもどんどん新しい物が現れ続ける。新しいテクノロジー、新しい職業、新しい流行、新しい常識。これらを全て未来予想するなんて、一般人の僕達には不可能である。
しかしその中でも、分かっている事はたくさんあるのだから、「確実に変わること」と「自分に影響がある変化」は、明確にしておくべきだと、南章行氏は述べています。
- ①すでにわかっている事実を押さえる
- ②ざっくりと予測がつく「当たり前の未来図」を念頭に置いて自分の今後を考える
この二つを実行したうえで、自分の人生やキャリアについて考えてみるのが良いそうだ。順を追って深掘りしよう。
①すでにわかっている事実を押さえる
多くの人が、①についてはすでに実行している。ウェブではジャンクなものだけでなく政府が発表するような何十年、何万人を調査対象とした統計もすぐに見られるし、国内外の精鋭が書いたエビデンスベースの優れた書籍も多く刊行されている。数冊目を通しさえすれば、世界トップレベルのビジネススクール教授の研究も、国際機関の分析も知ることができる。こう考えたら無料もしくは数千円の投資で、「事実」は押さえられる。
要約すると、①はネットや書籍での情報収集を指している。
無料、もしくは安価で「事実」を知ることの出来る現代では、すでに①を実行している人は多い。しかし、ほとんどの人は分かりきっている「事実」を押さえただけで終了してしまう。本当に大切なのは、②です。
②ざっくりと予測がつく「当たり前の未来図」を念頭に置いて自分の今後を考える
- 「AIに仕事が取られるのか…」
- 「これからは定年が75歳くらいまで伸びるのかも…」
こんな感想を抱いて終了では意味がない。「考える」という営みがまったく欠けている。
もっとも大切なのは、押さえた事実を自分の人生に紐づけて考え、咀嚼し、考えることだ。
激動の「人生100年時代」をどう生きるか
以上で紹介した、「人生100年時代」に必要な思考法を実践すると、これからの生き方が少しクリアになるはずです。
そして、これからの働き方だが、定年が80歳に繰り上がる可能性があると本書で述べられている。
現に、今年2020年2月4日に、政府が70歳まで働けるよう以下の改正法を提出したのである。
政府は4日午前の閣議で、70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務とする、高年齢者雇用安定法などの改正案を決定した。少子高齢化が進む中、働く意欲がある高齢者が就労しやすい環境を整え、社会保障の支え手を増やす狙いがある。今国会に法案を提出し、成立すれば2021年4月から施行される。
現行法では、65歳定年や65歳までの継続雇用などを企業に義務付けている。今回の改正案は70歳までの定年延長、定年廃止、70歳までの継続雇用を企業の選択肢とするよう規定した。
引用:70歳までの就業機会確保、企業の努力義務に…改正法案提出へ : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
70歳までの定年延長、定年廃止、70歳までの継続雇用が成立するのかもしれないということだ。
日本では定年があるのは当たり前だと思われがちだが、実は定年のない国がたくさんある。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどである。
これらの国では、年齢を理由に退職させるのは「差別」と認識されるため、禁じられている。
以前、当ブログでも「夢や挑戦に年齢は関係ない」といった趣旨の記事を投稿したが、人生100年時代においても、年齢はあまり関係なくなってくるのではないだろうか。
関連記事:【夢や挑戦に年齢は関係ない】大人ですが、数学の勉強をやり直しています
「22歳で大学を卒業」「30歳までに結婚」「60歳で定年退職」
こういった、従来の適齢年齢だって、今後はアップデートされていくのだろう。
一生に使える時間が増えたんだから、年齢に焦る事なく自分の人生やキャリアを考える。そんな思考法こそが、人生100年時代には必要なのではないだろうか。
では最後に、人生100年時代に関連した書籍を3冊紹介して終わります。
3冊のうち2冊は、Kindle unlimitedで読み放題対象でしたので、無料で読めました。おトクに読書をしましょう。
関連記事:【コスパ最強】読書がクセになる!電子書籍が読み放題のサービス「Kindle unlimited」とは
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術
Kindle unlimitedで読み放題だった為、無料で読了。
未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか
Kindle unlimitedで読み放題だった為、無料で読了。
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