どうも。マレーシア留学中のYuto(@Just_Yuto)です。
イスラム市場のビジネスに可能性を感じています。
①世界都市ニューヨークでは、イスラム教徒の増加率がNo.1
②東南アジアは、世界で最もイスラム教徒の人口が多い
そして東南アジアのGDPは着実に伸びている。
数十年後、世界で一番布教される宗教になる事は容易に想像できる。
マレーシア留学に意味を持たせたいなら、この事実を理解しておくべき。
理由は上記ツイートの通り。
今回は、イスラムビジネスについて。
本記事の流れ
- イスラム市場が伸びる理由
- 狙い目は、ハラルビジネスです
- まずは、イスラム教を理解しよう
早速、本題に入りましょう。
参考にした書籍は、下記の2冊です。
哲学と宗教全史
リンク
2035年の世界
リンク
イスラム市場のビジネスが伸びる理由
結論は、人口増加によりマーケットが拡大するからです。
2050年には、イスラム教徒の数がキリスト教を追い抜き、世界一位の宗教になると予想されています。
現在のイスラム教徒数は世界2位
世界の宗教人口を調べてみると、もっとも信仰されているのはキリスト教。
全体の32.9%を占め、24.5億人に達します。
次いで、2位がイスラム教です。
全体の23.6%、総数は17.5億人とされています。
参照:東京基督教大学
2050年までに世界の人口の6割はイスラム教徒かキリスト教徒になり、恐らく史上初めて、両宗教の信者数が肩を並べる見通しだ。
さらに2100年までにはイスラム教徒の数がキリスト教徒を抜くとピューは予想している。
引用:CNN.co.jp
米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが、こんな上記の発表をしました。
まとめると、イスラム教は、2050年にはキリスト教と肩を並べ、2100年までにキリスト教を追い抜くとの事。
現在のヨーロッパは、割と出生率が高い傾向にあります。
理由は明確で、イスラム系住民おかげです。
彼らの出生率は、ヨーロッパ人の4~8倍。
というのも、“婚約者以外の異性と触れ合ってはいけな”というイスラム教の性質があるため、平均初婚年齢が若く、出生率も伸びているのではないかと予想されます。
このような理由から、イスラム教徒の人口がどんどん増えることになります。
そして、イスラムビジネスが加速する大きな要因をもう一つ。
イスラム系移民は独自のコミュニティをつくる
イスラム系移民は、移住先に積極的に溶け込もうとせず、コミュニティをつくってその中に閉じこもる傾向がある。
引用:2035年の世界/高城剛
イスラム教は、なかなか風変わりした宗教。
仏教やキリスト教よりも戒律が多くあり、信仰の強い教徒がかなり多いです。
独自の風習や思想があり、他宗教信者とギャップがたびたび生まれます。
時には法律を犯す事も?
フランスを例にします。
パリにはイスラム系移民が多い区域がいくつかあるのですが、そこでは、泥棒をつかまえると、自分たちで泥棒の手首を切ってしまうこともあります。
また、フランスでは防犯上の理由から、顔を覆うような服装は法律で禁止されています。
しかし、イスラム教の女性はブルカという顔を隠す衣装があり、フランスでも御構い無しにこれを着用しています。
上記の様なギャップにより、独自の法を優先して犯罪者を裁いたり、法律を無視する様な結果を招いてしまいます。
こうした文明の衝突をどう扱うかは、イスラムビジネスが伸びるか否かを握る大きなカギとなりそうです。
では、ここから更に深掘りし、イスラムビジネスの具体例を考えましょう。
狙い目は、ハラルビジネスです
いきなり結論ですが、ハラルビジネスはかなり狙い目です。
例えば、下記のような流れはどうでしょう。
まずは日本国内のイスラム系観光客向けにハラルフードを提供→中東や東南アジアに展開
(あくまで例えですよ。。)
とはいえ、すでにいくつかの飲食店では、ハラルフードの開発に力を入れています。
ハラルフードとは:イスラム教徒が口にしていい料理や食べ物のこと。
それ以外のイスラム法に反したものをノンハラルと呼ぶ。
たとえば、ハラル神戸牛 や、一蘭の「100%とんこつ不使用ラーメン」 には数多くのイスラム教徒が舌鼓をうっている様子。
日本の加工技術は世界的に見てもかなり高度です。
その気になれば、豚肉にそっくりなハラル肉なんてすぐ作れるハズ。
よく、イスラム教徒は豚肉が嫌いだと認識されがちですが、それは誤解です。
彼らは、宗教で禁止されているから口にしないだけであって、たとえばとんこつ不使用ラーメン自体には興味があるし、美味しいと感じるのです。
豚肉を食べてしまったイスラム教の友人の感想
イスラム教徒の、非ハラルフードに関する概念を分かりやすく紹介します。
ぼくは、インドネシア出身でイスラム教徒の友人がいます。
彼はむかし、豚肉を使用した料理をあやまって食べてしまったそうです。
そこでぼくは、「どんな味だった?」と聞いたところ、
「美味しいと感じだけど、豚肉と気づいてからはかなり焦ったよ〜笑」
と本音をこぼしていました。
イスラム教徒だって、「豚肉は美味しい」と感じるのです。
このように、イスラム教徒が食べてはいけない食材を忠実に再現した加工食品は、かなり需要があると、つくづく思います。
まずは、イスラム教を理解しよう
今後、どんどん教徒数が増えるイスラム教。
来たるビッグウェーブに乗るために、ぼくたちはイスラム教について、ある程度の理解を深めるべきです。
そしてこんな事もあろうかと、事前にイスラム教についてまとめた記事を書きました。
www.yuto-malaysia.com
こちらを読めば、ざっくりと理解できます。
ルールやタブー、教徒の特徴から逆算すれば、ビジネスチャンスに繋がるかもです。
そろそろ終わりにしようと思いますので、最後に豆知識を一つ。
イスラム教の預言者ムハンマドは、もともと商人でした。
その影響は色濃く残り続け、今日でもモスク(神社のような場所)周辺には大きな商店街が広がっています。
商業という、人の和の上に成り立つビジネスをしていた人間が考えた宗教。
そのためか、金融や宝石商で成功しているイスラム系移民が多いと言われています。
今は西洋的な価値観が世界中に浸透していますが、イスラム教徒が世界一になれば、常識も変わるに違いありません。
人々が豚肉やアルコールから離れる日々が、もしかしたら来るのかもしれません。
こう考えると、マレーシアで留学中のぼくは、イスラム教のセンスや思考を肌で感じられるので、ラッキーです。
という事で、可能性に満ち溢れたイスラムビジネスについての考察は、以上になります!
それでは!!
参考書籍
哲学と宗教全史
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